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ライゼ通信 

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職人の後姿

家が完成するまでに、どれだけの職人力が集結するのでしょうか?

私にとっては、現場力=職人技。

職人さんの働く後姿が好きです。

この感情はいつ頃から芽生えたのか?

今日は、お盆の入り。朝から墓参りをして来ました。

父と母の眠る墓を。

亡き父の後姿。50年位前の写真が出てきました。
職人の後姿_a0156611_13315598.jpg

父は、戦後、熊本に沖縄から移住してきました。
そして、大手ゼネコン会社の大工として働いたのです。
勤務地は沖縄。戦後開発が進み、沖縄も建築ラッシュでした。
母と姉、そして、母のお腹には二女が。
熊本大水害の時、父は沖縄の現場にいました。
母と姉たちは、洪水の被害にあい、怖い思いをしたそうです。

それから、父は考えました。
家族の命を守る父親が、いざという時に,そばにいなくては。

そして、父は会社を辞め、熊本の中心部で商売を始めました。

その頃の父の後姿。

商売は下手でした。でも、大工仕事はプロ。
本棚や車庫など、友人の助けをえながら、何でも創っていました。

私が、職人の寡黙に仕事する後姿が好きなのは、父の面影を無意識に探しているのかもしれませんね。

今日は、近くにいるはずです。父も。
by iepro | 2016-08-13 13:41 | ひと