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ライゼ通信 

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薪ストーブのある田舎暮らし・失敗編

家創りは、木造住宅2軒、マンションリノベーション2軒、店舗改装2軒と自分のことで経験済み。

なので、実体験で語れることは多いです。



成功事例を並べれば、営業トークのように聞こえるので、「失敗談」を熱く語るのが得意。

失敗とは、設計者や施工者の原因ではなく、私自身の考えの甘さ、計画性の無さ、勉強不足、資金不足からの「失敗」です。
でも、後悔ではなく、常に前向きに改善していけることから進めよう!のタイプなので、面白おかしく失敗経験者として話ています。


やっと、冬到来という気候になりました。
これからが、暖房を意識する季節。



田舎暮らしに薪ストーブは、憧れの存在。誰でも考えたことはあるはず。
私は産まれも育ちも、市内の繁華街なので、憧れでした。
シチューの宣伝で、薪ストーブの炎の前で、家族が楽しそうに、美味しそうに食卓を囲む姿に憧れました。

そこで、薪ストーブのある暮らしの「失敗編」

①薪ストーブの機種の選び方。
色々あります。自分の暮らしを考えて、ぴったりくるものを選ぶ。
私は、孫が生まれたばかりだったので、安全性を考えて、全面しか熱くならないものにしました。
それが、のちに残念なことに。
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上にホーローか、鉄のポットを置き、湯気を出したかったのですが、そこまで熱くなりません。
おでんも、シチューも、コトコトできません。
安全性をとるか、料理の楽しみをとるか?
薪ストーブをつけている時間にも関係してくることです。
コマーシャルのような風景にはなりませんでした。我が家は。

②薪の調達
山持ちの人で、伐採した木を1年位乾燥させて使う!が理想。
でも、時間と手間がかかります。
私は、自分の敷地内のヒノキを知人に伐採して短くカットしてもらい、後は、ぼちぼち自分で割ろうと考えて斧を買いました。
これが、大変。不器用な私は、何回か自分の足元に斧が落ちたことも。
結果、指を怪我して、それから斧は持ちません。
薪は、買うか、いただくもの。です。

薪を買う?も何処で、誰に、いくらで?は検討。
「スイッチ」の熱源で今まで暮らしてきて、目の前で灰になっていく薪を買うことが、果たしてエコなのか経済的なのか?悩んだこともありました。
荒れた山林を伐採しながら整えて、その間伐材を薪に使う。そして、灰を植樹した木の肥料に。
これがグリーンリサイクルかな?

③薪の置き場
家から近く、ストックできる場所。これは重要。雨をしのぎ風を入れる。
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私の場合、倉庫兼車庫に雨が少し降りこみ、2年分位のストックの下の方の薪は苔が生えてきました。
室内に運ぶのも、ちょっと距離有。
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落ち葉の下は砂利。なので、台車は使いづらい。
いつもは抱えて運びます。薪運びは体力が必要。
その為に、筋トレしています。^0^

④薪ストーブの匂い
炭を焼くような臭いが室内に充満します。
長時間の中で。
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山で洗濯して室内干ししたタオルを息子に使わせたら、「正露丸の臭いがする」と言って嫌いました。
香水の香りを好む方に、薪ストーブのある暮らしは似合うのかな?

⑤灰や薪の汚れ
薪ストーブを土間に置く場合は、さほど気にならないことですが、私は木製の床に置いています。
鉄板は敷いていますが、マメに掃除をしないと灰が飛び散っています。
薪を補充するとき、中の薪の火の子で、床が焦げることも。

⑥けむり
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煙突からは確実にけむりは出ます。
近隣に住宅があり、2階に洗濯物を干す家があれば、トラブルのもとかもしれません。

⑦鳥の侵入
薪ストーブを購入した時に、煙突に鳥侵入を防ぐ網をつけていませんでした。
オプションだったそうです。
夏場、鳥が薪ストーブの中でバタバタとしてビックリして逃がしたこともあります。
去年の冬は、鳥が巣作りで、わらや木くずが30センチ位煙突の中に積り、火をつけることができず大変な状態なりました。

最初に説明を聞いていなかった私の責任です。

さて、ここまで読んでも、やっぱり「薪ストーブのある暮らし」をしたい!という方。

ご連絡ください。
失敗は成功の素。私のアドバイスは心強いはずです。
何でも、ご相談にのりますよ。!

真冬の夜。
薪ストーブの前に座り、好きな音楽をかけ好きなお酒を飲む時間。(私はお酒が一番)
目の前には、癒される炎が優雅にダンスを踊っているように燃えています。
静かに、小さな幸せを感じます。

外断熱で、ペアガラス程度。施工に特にお金をかけている訳ではありません。
1階に薪ストーブを設置して、2階に寝ています。
夜中も温かく、真冬でもパジャマは薄手。
もこもこの厚着は不要です。

どうでしょ!!!
良いですね。自分だけの、家族だけの、冬の至福の時間です。

街中暮らしに薪ストーブは、あまりお勧めはしませんが、郊外での家創りのご相談は
私の、不器用な失敗事例も何かの参考になるかもしれませんね。
by iepro | 2015-11-29 11:18 | 楽しみ