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「暮らす」を覚悟する、建築家との家創り(熊本編)

先日、熊本の天草を舞台にしたリフォームの番組を観ました。
何十年も商売をしてきた家を、リフォームして、新しい暮らしを始める。
ドラマ化した番組は、最後に感動の風景で幕を閉じる。

テレビに出てこられた建築家の考え方は、とても日本人の心に馴染み、私が考える、再生と進化にも共通しているものがあります。
築100年の町屋を再生して器季家カフェをオープンした時も、いらしていただきました。
新築の家に関しても、伝統工法を現代の暮らしに活かす家創りをされています。


そして、リフォーム番組を観て思うことがあります。
ここまで解体するなら、新築の方が良いのに。
使える柱や部材を上手に新築の家に活かす方が、コストもメンテナンスの面でも良いのに、と。
リフォーム企業がスポンサーの番組なので、構成としては成功でしょうけど。

リノベーションという言葉を知った十数年前。
非常に興奮しました。壊さず活かす。
バブルで建築ラッシュだった時代の、質より量の家創り。
どんどん壊す、建てるで、多くの業界が潤いました。国策の影響も大きかったと思います。
でも、その当時の家は、はっきり言って残すものが少ない。
その中で「職人の技」が活かされた建築物は、壊さず活かして、手仕事の跡を繋ぎたい。と思っています。

しかし、残念ですが、熊本の20代の建設業への就職率は年々減って、全国の平均値より下だそうです。
繋ぎたくても、繋ぐ後継者がいないことが、非常に淋しくもあり、熊本の建築業界の大きな課題でもあります。


そしてリフォームとは別に、雑誌やテレビに出てくる建築家の家をみると、一般的に「絵になる」ものが多い。
「写真としてカッコイイ」と「心地良い暮らし」とは、決してイコールでは無いことを知ってほしいと思います。

世界の安藤忠雄さんが、講演で「僕に家の設計を依頼したら、暮らす不自由も覚悟して欲しい」と言われていました。

気持ちは分かります。
私も自分が惚れた建築家の家に住みたいと思ったら、酒を酌み交わし、徹底的に話をして、生き方まで理解してもらい、後はお任せするかもしれません。(気質は男なのです)
その建築家の作品に暮らす。を覚悟して!の心境で。

現代建築等の専門誌や設計事務所のHPの写真をみると、開口部の広い窓や屋外へ繋がる風景が見事に写されています。
でも、現実には、網戸が必要ですし、完全に開放して暮らしたければ、蚊取り線香や虫よけスプレーが何本あっても足りない状況です。

開放感のある天井の高いリビング、石の床、ヒノキの浴槽や大理石のお風呂、手が届かない所にある窓、近隣を無視した、外観設計。
などなど、家族構成や暮らし方をきちんとくみ取った?と思える家も多くあります。
建てた後から始まる何十年の暮らしを考えた?
と、色んなことがあるはずです。見た目を意識した「建築家と創る家」には。

それを理解して、家創りのパートナーは探してもらいたいです。

「暮らす」を覚悟する!ワイルドさがあれば、「建築家の挑戦にお任せ」もありかと思います。

私自身は、「日々の暮らしが心地よい!」を重視する家創りのお手伝いをしています。

建築家の挑戦も応援したいのですが、20年以上家創りに関わって、最終的にたどりついた答は、
やはり建築地の気候風土、暮らし人の心地良さを考えて、設計施工を考えてくれる建築家との家創り。
平凡に見えて、非凡な設計力を求めます。
建築家たちも、日本や熊本を離れて仕事や旅をすることで、「やっぱり熊本は良い!」と思って下されば、更に設計にも意欲が湧くのではないかと思います。

そして、熊本の家創りの現場には、熊本の若者たちが輝いて働ける環境づくりが、大事だと思います。
これからも、地産地笑の家創りをサポートしていきます。

何だか、レポートのように長く固い文章を、最後まで読んで下さった方には、感謝いたします。


実際に、私に会っていただくと、気さくな、天然の性格なので、皆さん安心して下さいます。

家創りのはじめのいっぽ。
いつでも、ご遠慮なく、ご相談くださいね。

090-9070-8168  東まで
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by iepro | 2014-11-04 11:29 | 想い