くまもとの家to暮らし                              ファーレ通信 

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不変的な日本家屋の美しさ

先日ラジオ番組で関東の建築家が話をしていることに「同感!」とうなずきました。
内容は「不変的な美しい家」でした。
その建築家は大学院まで建築を学び、授業では「斬新さ!」を追求することも多かったそうです。
若い彼にとっては、それは魅力的で勉強する過程も楽しかったはず。
そして、自分がどんな建築物を設計するかの場面で、「住宅」を選んだそうです。
それから、「斬新さ」も意識した設計をしていく中で、自分自身の仕事に違和感を感じ、北欧へしばらく移住。
海外で暮らした経験から、感じたことは「不変的な日本家屋の美しさ」そして「心地よく暮らす家創り」だったそうです。
北欧建築は、日本建築と似ている点があり、伝統的なものや白い壁を大切にするシンプルな素材感重視。
派手さは無くても、長く暮らす場所、空間の居心地の良さを大切にするそうです。
彼は日本に帰ってきて、「家創りの設計コンセプト」が定まったそうです。
四季の移りゆく自然を取り込み、飽きのこないシンプルな素材感。
暮らしが変化しても心地よい空間。
「斬新さ」はもう過去のことだそうです。
洋服でも何でも、「流行」は誰かが仕掛けていくモノ。良くも悪くも。

私も、その建築家の想いと同じで、望む家創りは「流行」とは無縁です。
人に仕掛けられたカタチに暮らすのではなく、その場所を活かし、暮らす家族が心地よいと思える家。

駅や公共建築物、病院やホテルは「シンボル」「マーク」「象徴」などの役目も必要です。
そこには「斬新さ奇抜さ」も看板として必要かもしれません。

でも、日々の暮らしを楽しむ家創りの主役はそこに暮らす人。

その主役が、長い年月を「癒される場所」として必要だとしたら、どういう家創りが大切か、答は出ます。

もちろん、それぞれの想いは違い、カタチも違います。幸せのものさしも違います。

その中で、私がこれからもサポートしていきたいのは、「不変的な美しい家」

時代の中で風化していく素材の変化が、良い味わいを出す家。

決して、「今流行りの家」でもなく、「斬新な家」でもありません。

でも、「この家に来ると居心地が良くて、つい長居してしまう」と客人が言う家。

特に、今からの季節、心地よい風が吹く時期には「窓」の存在も大きく感じるはず。
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開け放した窓からの風や緑。
紅葉や枯葉の中から差し込む陽射し。四季を取り込む窓。

光と風と緑を取り込んだ暮らし。心の栄養をいっぱいもらえるような気がします。
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by iepro | 2014-09-21 11:31 | 想い