くまもとの家to暮らし                              ファーレ通信 

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分業

むかし・むかしのお話です。
私が住宅営業社員になりたての頃、契約一棟目の話。
お客様は私のことを信頼してくださり、提案した家の企画(商品)も気に入って下さいました。
その時、建築地がご主人の田舎だったので、周りのご親戚に大工さんがいたのです。
当然、知らん顔はされません。

「俺が建ててやるけん、任せなっせ」
のアプローチが若ご夫婦に来ました。
大工さんは年上のご親戚。
無下には断われません。
なので、少し家の話を聞くことに。

ご主人と叔父さんの会話。

「叔父さんは今までにどんな家を建ててきたのですか?」
「ほら、あの家とあの家たい。隣村の〇〇さんの所も建てたよ」
「・・・・」
(皆同じデザインの同じ仕様。日本瓦としゃちほこがのっている。若夫婦の望みの外観デザインではない)
「叔父さん、嫁がシステムキッチンの対面式カンウンターが良いと思っている、収納も沢山ある」
「何ね、対面しきって?でも、今から勉強するけん、なんさま程よく建ててやるよ」

結果は上手にお断りして、我社との契約成立。

今考えれば、叔父さんは和風建築の技はあったのかも知れません。
でも設計・デザインセンスはと言うと厳しい。

今私が進めている家づくりのひとつの選択肢が分業です。
かっこよく表現するとプロジェクトチームをつくる。

設計・デザイン・コーディネート・施工までの流れをそれぞれのプロを集結させてチームを組む。
そして、一軒の家について話し合いながら進めていく。

当然、大工の叔父さんのように熟練した技を持つ方も現場にいます。
その方が、図面どおりに綺麗に仕上げるという分業の担い手なのです。

それぞれが、プロとしても分業部分で力を発揮する。

もちろんそこには前向きに技術を向上させる精神が必要です。

ひとりの人に全部任せる家づくりより、はるかに良いものが出来ると思いませんか!

分業=プロジェクトチームをつくる。
これが私のこれから先も続くテーマです。

熟練した職人達から伝授して、次世代を担う若手の職人達を探しています。
機械化された工業製品ではなく手仕事の家づくりに魅かれてここまできました。
そしてこれからも・・・。
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by iepro | 2010-07-28 07:18 | 想い